休場の横綱・日馬富士 満身創痍でもすんなり引退できない理由

公開日: 更新日:

 いよいよ正念場か。5日目から休場となった横綱日馬富士(30)。4日目の立ち合いで負傷し、右目から流血。眼窩内壁骨折で、休場を決めた。

 さらに嘉風のマゲを掴み、横綱としては初となる2度目の反則負けを喫した。場所後、横綱審議委員会から進退について厳しく言われるのは避けられないだろう。

 かつては幕内最軽量力士ながら奮闘し、横綱まで昇進。現在も136キロしかない。度重なるケガで満身創痍。大関時代から万全の状態で土俵に上がったことはない。最近は速攻を狙った雑な攻めも多く、協会内でも「騙し騙しやっても1年持たない」と言われていた。

 引退も時間の問題とはいえ、それでもまだ辞められない理由がある。「白鵬のアシスト役ですよ。白鵬はまだまだ長く相撲を取る気でいるので、自分の負担を和らげるためのモンゴル人横綱が必要。鶴竜だけでは心もとない。将来的に横綱に育てようとしている逸ノ城も、今場所新入幕したばかり。その逸ノ城を昇進させるためにも、自分の子分が上位にいた方が望ましい。日馬富士は当分引退できないでしょう」(ベテラン相撲記者)

 体がボロボロになるまで相撲を取るしかない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も