オリ金子獲り参戦の阪神 説得材料は「虎カラー」の黄色のみ
このオフ、オリックスの金子千尋(30)の獲得に乗り出す阪神は一説には20億円のカネを用意しているといわれる。
現在、投手3冠(勝利数、防御率、奪三振)を独占し、ここ7シーズンで6度の2ケタ勝利を挙げている右腕は、8月に国内FA権を取得。オフには移籍濃厚とウワサされているため、複数の球団が水面下で火花を散らしている。そこに現在、リーグ3位に甘んじている阪神も「資金力」と、オリックスと同じ「関西のチーム」という地の利を武器にその争奪戦に加わろうというのだが、現時点で阪神が金子のハートを口説ける材料は乏しい。
金子は普段から物静かで、大のメディア嫌い。常に大勢の報道陣が選手に付きまとう阪神は本人の意中球団ではないといわれる。加えて、現在、オリックスに所属しているとはいえ、本人は新潟生まれの長野育ち。プロになるまで関西とは縁もゆかりもなかった。どちらかというと関東志向が強いのだから、阪神が「生活環境が変わらない」と「関西」をウリにしたところで決め手にはならない。
そんな阪神のよりどころになりそうなのは「色」だけだろう。