楽天監督を辞任 これが「男星野」一世一代の大勝負ってか?
イーグルスという田舎チームは辛うじて育ったが、負けた選手へ拍手を送る「プロに甘い」空気は相変わらず。最近やっと「監督は何やってるんだ!」という声も聞くようになって、プロ野球を応援する気風が育ってきた。
“俺が東北を育てたんだ。チームはファンに育てられても、俺は東北のファンには育てられていない。だからファンとの付き合いもない”
星野の本音はその辺りだろう。偏狭で頑固、それは星野仙一の人間形成に伸びしろがなくなったせいだとわたくしは感じる。
トップ志向は凄まじい。長嶋、王、野村も老境。後は俺だ! 東北に骨をうずめる気なんぞ毛頭ない。プロ野球界を牛耳るには政財界にも顔が利く今のうちしかない。
“次はあれこれ込みでどや?”
込み……みなまで言わせるな、分かるやろ男なら。権限もカネもみんな織り込み。
“込みでどや? 男星野、最後のひと花、これ以上の花道があろうかい。東北に下って攻め滅ぼされた源義経じゃあるまいし、中央へ駆け上るのが遅れた伊達政宗じゃあるまいし、男星野の引き際は、グッと見え切る花道の、一世一代大勝負。なんもかも込みでどやどやどや!”
「込み」の正式な名称、込みッショナー。しかし、プロ野球の現状は、“カネも権限も与えられる見コミないでショナー”。