楽天監督を辞任 これが「男星野」一世一代の大勝負ってか?
引き際について考える。
一見、潔く見えた。
「病気して戦列を離れたことが許せなかったト」、「それがかなわなかったおのれを勝負師として恥じるト」。
星野の口調はやたら助詞の「ト」で止める癖がある。
「戦いの一線に出てこそ男ト!」
地道に歩みを進めてへりくだればよいものを、「ト」と打ち捨ててみなまで言わせるなと見えを張る。「歩」から「ト」へ裏返る「成り金」男の言い草がどうにも鼻につく。星野がこだわる男勝負師のカビ臭さ。
国政だって、人口の半数以上の女性の心を掴めば大量得票と見越したバカトップも突然女性活躍を言い出す時代、都議会じゃカビの生えた男議員が性懲りもなく「平場じゃ結婚しないの、とぼくだって言う」などとコイて袋叩きに遭う時代に、一貫して「男男男」を振りかざす。
「地元ファンが選手を育ててくれた」とは言う。それだって常に上から目線。「最初はこんなチーム引き受けてどうするんや? とも言われた」。誰に? 権威にカネを出すオーナーに懇願されておとこ気とやらで引き受けたくせに、こんなチームとは前任者の田尾、野村に無礼ではないか? そういうことを平然と口に出す「男」だから、はて? と勘ぐりたくなる。