ネックは人望か待遇か 難航する楽天の「大久保新体制」
「組閣がなかなか進まないみたいだね…」
楽天OBが心配顔でこう言った。
楽天の次期監督に内定している大久保博元二軍監督(47)。三木谷オーナーとフロントの要職に就任する星野監督による会談が行われ、近日中にも正式発表される。すでに新政権の「組閣」も進められているというのだが…。
冒頭のOBがこう続ける。
「二軍監督には大石知宜二軍コーチの就任が内定しているらしいが、ヘッドコーチはなり手がいない。佐藤義則一軍投手コーチ、田代一軍打撃コーチの退団がウワサされていて、後任がなかなか決まらないようだ。デーブ(大久保)はアーリーワークを取り入れるなど、コーチの仕事量が多い。外部から呼ぶにしても、コーチは契約金がない上に、年俸も他球団と比べて薄給ということもあるみたいだね」
楽天の後任監督人事を巡っては、三木谷オーナーの意向で大久保二軍監督の昇格が決まったが、一度は元ヤクルト監督の古田敦也氏の名前も浮上。また、フロントには大久保二軍監督の就任を快く思っていない人物もいるという話もあって、球団が揺れた局面もあったといわれる。
今後は、他球団のコーチたちの去就もハッキリしてくるだけに、クビが決まったコーチに駆け込みで就任要請が来るかもしれない。