菅野離脱でCS救援候補の宮国 好投で巨人二軍コーチ陣安堵
巨人に菅野離脱の影響が出始めた。5日、広島とのシーズン最終戦は雨のため6日に順延。スライド登板したのは、今季0勝1敗の宮国椋丞(22)だった。当初は沢村が先発する予定だったが、3日に菅野が右肘靱帯の部分損傷で登録抹消。今季絶望となったこともあり、小山と沢村を4日の試合に登板させ、最終戦の先発を宮国の「CSテスト」のためにこじあけたのだ。
結果は、カープ打線を7回1失点に抑え、今季初勝利。勝てば2位が決まる広島は総動員態勢だったが、6回表に広島のエース前田健太のボークで追いついた巨人は、8回に2死無走者から安打と四球で一、二塁とし、アンダーソンの右中間2点適時打で勝ち越した。
原監督は、「戦力になってくれれば凄く大きい」と8月7日以来となる宮国の登板に期待を寄せていた。CSの先発は内海、杉内、小山、沢村の4人で回すことが濃厚。原監督は短期決戦ではロングリリーフ要員を待機させるが、この役割を担うとされていた沢村が、菅野の離脱で先発に“繰り上げ当選”。今度はロングリリーフがいなくなってしまった。川口投手総合コーチが「予備の予備」と話していた今村らが候補に挙がる中、宮国が好投を見せれば、この枠に滑り込むチャンスはあるからだ。あるチーム関係者がこう言う。