菅野離脱でCS救援候補の宮国 好投で巨人二軍コーチ陣安堵
「宮国は原監督のお気に入り。今季は開幕ローテに入れてもらいながら、KOされてわずか1試合で二軍落ち。それが8月に昇格した時には“キャッチボール投法”になっていて誰もが仰天した。春に二軍落ちしてから、投手コーチと投球フォームを一からやり直した。リリースの瞬間だけ力を入れる“杉内投法”に取り組んできたけど、ただ軽く投げるだけになっていた。監督は当然、怒りましたよ。指導した二軍のコーチにです」
■原監督は若手が伸びないことに不満
あれから2カ月。二軍では2勝9敗、防御率4.62とCSの秘密兵器には程遠い成績。原監督はそれでも一軍に呼んだ。
「劇的に良くなっていれば、もちろんCSのメンバー入りもあるだろうけど、もし変化がなければ、二軍の投手コーチはヤバかったということ。今年は3人態勢だけど、『投手総合』という二軍では異例の肩書を持つ責任者の尾花コーチへの風当たりが強くなるのは必至。小山は途中から昇格して台頭したけど、宮国や今村など、若手の有望株が一向に成長しないことが不満みたいですから」(前出の関係者)
宮国の3試合目の先発は、菅野の穴埋めだけではない、コーチ人事にも関わる重要なテスト登板だったのだ。