日ハム大谷 調整で最速162キロ連発はCSへの“不安材料”
ボールのスピードだけなら、いますぐメジャーで通用する。日本ハムの大谷翔平(20)が、5日の楽天戦で公式戦最速タイとなる162キロを連発した。ストレート14球中、4球が162キロ。ストレートの平均球速はなんと159.9キロだった。
この日は11日から始まるCSファーストステージに向けた調整登板のため2回で降板。短いイニングならメジャーリーガー顔負けのスピードボールを連投できる潜在能力の高さを改めて証明した。
「間隔もあいていたので、真っすぐ主体でどれだけ押せるかを課題にしていましたが、まずまずだったと思います。ただ、もう少し精度を上げていかないといけない部分もあったので、次の登板までには修正したい」とは登板後の本人だ。
この日は9月21日の楽天戦以来の登板。中13日と間隔があいたのは風邪による発熱のためで、それでも公式戦最速をマークした。病み上がりなのに「真っすぐ主体でどれだけ押せるか」をテーマにしたことの是非はともかく、162キロを連発した反動は心配だ。
大谷は球宴でこの日と同じ162キロをマークした。スポーツメディアは大騒ぎ。球宴明けの4試合、勝ち星なしとつまずいたことに関して、本人は腕を強く振ることを意識し過ぎた結果とみていた。162キロをマークして注目されたがゆえに、球速にこだわった反動が生じた。
今回は公式戦で162キロを連発。スポーツメディアの騒ぎ方も、球宴の比ではない。またぞろ腕を強く振ることを意識し過ぎて、本来の投球を見失う可能性もある。大谷の今後が不安だ。