阪神熱烈ラブコールも…成瀬獲りの“障害”はリーダー西岡
来るのか、来ないのか。阪神がロッテの成瀬善久(29)の去就に気を揉んでいるという。
今オフ、獲得を狙っていた金子、平野佳(共にオリックス)に加え、山井(中日)にも逃げられたこともあって、5月に国内FA権を取得したロッテのエースに方向転換。能見、岩田に続く「3人目の先発左腕」を獲得すべく、水面下で熱烈ラブコールを送っているらしい。
阪神の内情を知る関係者によれば、成瀬が仮にFA権を行使した場合、球団は2~3年の複数年契約に加え、年平均で2億~2億5000万円を用意。成績に応じた出来高オプションも付けるという。ロッテとの2度の残留交渉で、今季年俸(1億4400万円)からの減俸と単年契約を言い渡された成瀬。阪神は傷心左腕の心情を察知しているのかどうか、成瀬獲得に自信を持っているともいわれる。
ところが、阪神入りにはまだ「障害」があるという。
「成瀬はロッテから冷たくあしらわれていることもあって、興味を持ってくれている阪神に好感を抱いています。でも、元ロッテで現在、阪神のチームリーダー的存在の西岡(剛=30)の存在が気になっているのです。成瀬はマイペースの一匹狼。1歳年上で陽性の西岡とソリが合わず、ロッテ時代はグラウンド内外でチャカされたり、イジられたりしていました。成瀬は当時の不快な思いを今も引きずっているといいます。西岡との関係があるからこそ、阪神入りをためらっているんですよ」(前出の関係者)
新天地で再スタートとなれば、ただでさえ気を使う。リーダーが西岡であればなおさらだ。だからといって阪神が、今年で2年契約が切れる西岡をどうこうできるはずもない。カネで片付く問題ではないだけに、成瀬取りは暗礁に乗り上げる可能性が高い。