日本一に歓喜のソフトB孫オーナー 今オフも「札束」大補強へ
11年以来となるソフトバンクの3年ぶりの日本一で幕を閉じた日本シリーズ。ナインが秋山監督を10回胴上げすると、続いて孫正義オーナー(57)も宙を舞った。
ヤフオクドームに駆け付けた孫オーナーは、試合中もVIP席でメガホンを振り回しながら熱烈応援。優勝が決まるやシリーズMVPの内川の肩を抱き、摂津と握手するなど喜びを爆発させていた。優勝セレモニー中は選手と一緒に地べたに座り、ベンチ前であぐらをかいて拍手を送るなど、日本一の喜びを満喫していた。
■目指すは「巨人V9」超え
これで今シーズンはすべて終了。今後はストーブリーグに突入するが、むしろここからが孫オーナーの出番だ。球団関係者は、「一体、どれだけのカネが使われるのか」と、苦笑まじりにこう言った。
「孫オーナーはビジネスにはシビアで、一時期は野球でもムダなカネは使うなという方針だった。それが11年にオーナーになって初めて日本一になると、『常勝チームをつくる!』と鼻息も荒くなった。昨オフも総額30億円の大補強をし、今年も球団社長が『選手の獲得予算はつくるべきではない。補強費は青天井』と宣言している。孫オーナーの野望は巨人のV9超えと世界一の球団をつくること。すでに水面下では補強に乗り出していて、助っ人補強リストにはメジャーの大物の名前が並んでいるようだ。手始めに広島を退団する、年俸1億3000万円のバリントンの獲得を狙っている。ウチは打者はバランスがいいが投手は駒不足。日本シリーズでも、不調の中田や摂津に頼らざるを得なかったくらいだからね」