西武炭谷が残留 中日落合GMの冷徹査定にFA選手“及び腰”
一転残留の理由はなんなのか。ある西武OBがこう言う。
「最初は相思相愛だったんですが……落合GMの容赦ないやり方に、炭谷の腰が引けてしまったともっぱらです」
昨季の契約更改で落合GM(60)は、ベテランの井端(現巨人)に年俸1億9000万円から減額制限(1億円以上なら40%)を大きく上回る1億6000万円減の3000万円前後を提示し、退団に追いやった。これに萎縮したナインは提示額に不満があっても契約更改で一発サイン。結局、19選手に減額制限いっぱいの査定をし、計8億円ものコストカットをやったのは、誰もが知っている。
「炭谷だってバカではない。落合GMの血も涙もないやり口を思い出して、気持ちが冷めたというのは十分にあり得る話です」(前出のOB)
その落合GMは、炭谷の残留宣言の翌日、契約更改の1人目に谷繁監督を指名。4000万円減の年俸9000万円にサインをさせた。トップバッターの監督が大幅減俸では、他の選手は保留なんてできっこない。昨季の井端と同じ手口だ。
「でしょ? だから怖いんだよ」という炭谷の声が聞こえてきそう。中日は咋オフ、FAの小笠原を獲得したが、あれが最後のFA補強になるともっぱらだ。