神出鬼没 ライバル球団が不気味がる中日・落合GMの“影”
その行動は、球団内でも限られた一部しか把握していないという。
「落合GM? まさに神出鬼没です。秋のドラフトを見据えてアマ野球の視察に行っているのはたまに報じられますが、スカウトに専念しているかと思ったら、ナゴヤドームや二軍のナゴヤ球場にフラッと現れたりする。でも、報道陣の前に顔を出すことはなく、後ろ姿を見たとか、後になって球団関係者から来ていたと聞くとか、そういう状態。選手も<えっ、来てたんですか!?>という反応がほとんどだから、ナインへの接触も最小限にしている。交流戦の最中もそれは一緒でした。谷繁監督、森ヘッドコーチとは密に情報交換をしているようですが…」(地元マスコミ関係者)
かくして、ドラゴンズ報道から「落合GM」の文字が消えて久しいのだが、これがセのライバル球団からすると、不気味に感じるらしい。
中日が交流戦を13勝10敗1分けの4位で乗り切り、セ首位の巨人に6.5ゲーム差の4位で上位をうかがっているだけに、「監督として群を抜く実績、経験を持つ落合GMの存在はやっぱり気になる。シーズンが佳境に入ってきたら、采配や選手起用など谷繁兼任監督を本格的に後方支援してくるんじゃないか」と、特に警戒する巨人周辺からはそんな声が聞こえてくるのだ。
就任以来、「現場には口を出さない」と言っている落合GMだが、優勝争いが激しさを増せば増すほどその影だけでも他球団を惑わせそうだ。