新体制の阪神 和田監督と平田ヘッドCの間にくすぶる“因縁”
■立場が逆転する可能性も
そして今度は、新たな“因縁”が生まれそうだ。
「就任4年目の和田監督は1年契約で背水の陣。坂井オーナーから優勝を厳命されているだけに、開幕からコケれば途中解任もあり得る。最後まで指揮を執っても、優勝を逃せば次期監督問題に発展する。平田ヘッドは和田途中解任なら監督代行に、優勝を逃せば次期監督候補としても浮上する。たとえば01年、巨人が長嶋監督の下に原ヘッドコーチを置き、『帝王学』を学ばせたのとはワケが違う。監督と次期監督候補が同じベンチにいてうまくいくケースはまれですよ」(球界関係者)
今季は一軍監督、二軍監督の立場だった2人が、緊密な連携を取っていたわけでもなさそうだ。一、二軍の入れ替えは基本的に一軍の意向が優先され、平田二軍監督の推す選手が一軍に昇格するケースはあまりなかった。
2人の思惑がベンチで交錯する阪神。くすぶる火種が燃え広がらないことを願うしかない。