燕ドラ1竹下真吾を育てた「祖母の夕ごはんと祖父の眼差し」

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 東京でドラフト会議が行われた10月23日。母の眞弓さん(53)は北九州市の仕事場にいた。主に砥石の製造、販売をしている会社だ。午後5時。この時ばかりは会社中が仕事の手を休め、ドラフトの行方に注目していた。事務をしている眞弓さんの長男が指名されるといわれていたからだった。

 12球団のドラフト1位指名選手が決まり始めた。眞弓さんは会社のパソコンでドラフトの速報ページを開いていたが、たちまち画面を見ていられなくなった。

 竹下からは事前に「ヤクルトが指名してくれるみたいだよ」と聞いていた。小学校からの夢だったプロ野球選手になってほしいと願っていたけれど、それでも本当に息子が指名されるのか最後まで気が気ではなかった。

「期待しすぎて力まないようにね。指名されるまではわからないんだから。ダメだった時のことも考えないといけないよ」

 眞弓さんはドラフト直前、電話で竹下にこう伝えている。でも、いざ本番になると気持ちの高ぶりを抑えられなかった。

「ヤクルト、ドラフト1位ですよ! おめでとうございます!」

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