燕ドラ1竹下真吾を育てた「祖母の夕ごはんと祖父の眼差し」
祖父・勝巳さん(享年77)は巨人ファンで、家でよく巨人戦の中継を見ていた。竹下は勝巳さんの膝の上に座ってテレビを見た。
小学1年でソフトボールを始め、中学でリトルシニアチームに入った。中学1年の通知表で「オール5」をとったことがある竹下は、自宅から徒歩数分の進学校・八幡高に進学、野球部に入った。
勝巳さんは普段の練習も見に来てくれた。ああしろ、こうしろとは決して言わない。ただ笑顔で見守ってくれた。勝巳さんは竹下が九州共立大1年の時に、がんで亡くなった。竹下は勝巳さんの写真を寮の部屋に飾っている。
九州共立大で寮生活を始め、家族の手から離れた。眞弓さんは毎年、10月20日の竹下の誕生日に合わせて、ビスケットやチョコの生クリーム、牛乳などを買い、手作りのバースデーケーキをプレゼントしている。
「ビスケットを牛乳に浸して軟らかくなったら、チョコの生クリームを間に挟み、あとは周りをかためます。作るのに5日間くらいかかるんですけど、小さい頃から喜んで食べてくれて。今年も誕生日に合わせてヤマハの寮に届けました」(眞弓さん)