アギーレ告発を静観の協会 「危機管理」誤れば世界からそっぽ
「八百長疑惑が珍しくない欧米サッカー界においてアギーレ自身が積極的に深く関与したかどうか、微妙な問題といえるでしょう。個人的に気掛かりなのは、グレーの状態のままでアギーレを解任した場合、欧米諸国から『有罪でもないのに解任するのはおかしい。そんな国では今後、監督として働こうと思う人は、ひとりもいなくなる』と反発を招くのは必至です。JFAは、アギーレの後任外国人監督を探そうにも、どの指導者からも相手にされなくなる可能性も出てくる。代表監督人事の最終決定権は技術委員会にはなく、JFAにある。JFAのトップ・大仁会長は“黒ではない”アギーレを守るのか、それともバッサリと切り捨てるのか、適切な判断力が試されているといってもいい」
アギーレ監督は予定通り、アジア杯で指揮を執る。だが、疑惑を抱えたままではチームの士気にかかわる。そういった面も含め、協会の危機管理は甘い。