DeNA中畑清監督に聞く「諦めない野球」テーマにした理由
プロ野球・DeNAの中畑清監督(60)を見ていると元気になる。負け続けてもめげないからだ。いつも絶好調の生き方にもヒントがある。
――DeNAが「諦めない野球」をテーマにした理由は何ですか?
「現役の時はジャイアンツの恵まれた環境でファンの声援も大きかった。諦めないのは当たり前だったけど、ベイスターズはどこか冷めていた。戦う集団としての空気を感じられなかった。4年連続最下位になるのは当たり前だと思ったよ。それで、勝敗は別にして、お客さんに『あしたもお金を払って応援してやろう』と思ってもらえる野球をやろうと。
選手には、『最後まで諦めるな、0-10で負けてもいいから、最後の最後の最後まで諦めない野球を1年間、一緒にやっていこう』と。しがみついてでも塁に出たり、球際へ飛び付く姿は見せられるはずだってね。
俺の考えはシンプルよ。怠慢プレーは絶対に許さない。できることをやらない選手は許さん!自分がそうやって幸せな野球人生を送れたから。『絶好調男』って言われたけど、気の緩んだプレーは一切なかったと思う。足を骨折しても試合に全部出る。そういう姿を見せ続けたことでファンがついてきてくれたんじゃないか」