全豪第5シードの錦織圭のツアー生活を「野球選手」と徹底比較
豪州で錦織を取材中の塚越亘氏(テニスジャーナリスト)がこう言う。
「ツアーの上位選手(前季終了時世界ランク30位以内)には、グランドスラムやマスターズ1000など、出場義務試合がある。また、現在はシード選手が出場する意思を示した試合は故障や病気による欠場も認められない。ファンやスポンサーのためです。欠場する場合は現地へ行き、主催者に欠場理由を説明しなければならない。そして大会に奉仕する活動を行うことになっているのです」
テニスのトップ選手に大甘な「違和感休日」なんてないのだ。
■ベンチ裏でプカプカ
大甘といえば、プロ野球は激しく動く競技ではないので、試合中にベンチ裏でたばこを吸っている者が少なくない。攻守交代でベンチに戻ると、すぐに裏手に引っ込み皆がプカプカやるから、白煙が充満する。フィジカルトレーナーの平山昌弘氏は、呆れ顔でこう言う。
「体への影響うんぬんではなく、なぜプロ選手が試合中に喫煙できるのか。ベンチの中や裏では、ファンに最高のプレーを見せるために準備することがいくらでもあるはずです。試合中の喫煙はファンだけでなく、球団や球場をバックアップしているスポンサーをも軽視していることになる」
今のプロ野球は、新人投手でも3年連続2ケタ勝てば年俸は1億円の大台に乗る時代だ。だから億万長者がゴロゴロいるのだ。OBがうらやむわけである。