<第10回>現役力士のファッション事情…「マゲ、着物、ゲタ」の縛りに何を思うのか

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 力士の服装といえば、浴衣に入っている名前も気になるところだ。大関が横綱の名前入りの浴衣を着ていることもあれば、その逆もある。なぜ、自分の名前の入った浴衣を着ないのか。

「それは力士にとって、最も恥ずべき行為。幕内力士は自分の名前入りの反物を、仲の良い力士や親交のある部屋、後援者にお中元で贈る。もらった方はそれを浴衣にして着ることで、その力士を宣伝してやるんだ。だから、自分の名前入りの浴衣を着ようものなら、周囲から『アイツは自分のことしか考えてない』、あるいは『友達がいないんだな』と思われる」(前出の元力士)

 ちなみに外国人力士は着物、マゲ姿をどう思っているのか。あるモンゴル人力士が言う。

「最初は凄くわくわくしましたよ。モンゴルでは相撲が人気なので、『やっと着物が着れた!』と。ただ、マゲは格好いいけど頭に違和感があるし、ゲタは歩きにくい。モンゴルに帰ったときは、マゲに着物姿でみんなが尊敬の目で見てくれましたけど、帰国中まで着物は着ない。マゲもほどいてしまって、来日時に自分で簡単に結うこともある」(つづく)

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