急成長ゆえの“難敵” 錦織圭を待ち受ける「抜き打ちドーピング」
11月まで行われる長丁場のツアーを考えれば、1月下旬での大量ポイントは大きい。
一方、急激な成長を遂げた錦織にはやっかいな「敵」も待ち受けている。テニス関係者が言う。
「昨年12月にクルム伊達(公子=44)が自身のブログで深夜にドーピング検査を受けたことを暴露して話題になりましたが、実は錦織も被害を受け始めているのです。昨年末、バラエティー番組に出演した際、本人が『(世界)ランキングが上がったせいもある』と話したうえで、年間10回以上の抜き打ちドーピング検査の経験や、早朝に検査担当者が自宅や宿泊先にやってきたことを赤裸々に語っていました。今後はそんな“嫌がらせ検査”が増え、さらに本人が苦手とする強烈サーブを得意とする選手が出る大会に出場させられたりすることも考えられます」
テニスはフランス貴族の遊びとして定着、発展した欧州を代表するスポーツ。錦織の活躍でツアーが盛り上がっても、アジア人に対するプロテニス界の視線は決して好意的なものばかりではないということだろう。錦織の敵はコートの上だけではない。