前代未聞の投球非公開 ソフトB松坂の“身勝手”にブーイング
実績のある選手にとって春季キャンプというのは、調整が主な目的。報道陣のためにやっているわけじゃないから気にする必要はないが、ファンも球場にやってくるのは、ブルペン投球や投内連係、サインプレーなどを間近でじっくり見られるからだ。この日ソフトバンクのキャンプには1万7000人を超えるファンが集まったが、キャンプの目玉である背番号18の投球が見られずガッカリしたのは確かだろう。
■監督・コーチ陣も本人任せ
球団も松坂の「わがまま」に困惑している。
チームスタッフが作成したこの日の練習メニューでは、松坂のブルペン投球は、中田、摂津、大隣、スタンリッジという先発陣と共に午後0時30分に設定されていたのに、松坂とスタンリッジは午前中にブルペン入りをキャンセル。にもかかわらず、午後になって勝手にブルペンに入ってしまった。それを知った球団関係者やコーチらが、慌てて“現場”に駆けつけるという一幕もあった。
あるチーム関係者が言う。
「日米で実績がある松坂に対しては、工藤監督をはじめ、コーチ陣も厳しいことが言えない。松坂のキャンプ中の調整に関しても、球数を含め全て本人任せになっている。コーチ陣たちがつくった練習メニューなどお構いなしという態度が続けば、他の選手からは不平不満が出る。チームの和が乱れなければいいんですけどね」
松坂の態度は連覇を狙うチームの火種になりかねない。