SB松坂困惑…コーチの“過剰指導”でプライドがズタズタ
まるで新人のようだった。ソフトバンクの松坂大輔(34)が5日、今キャンプで初となる本格的な投球練習を行ったが、肩慣らしのキャッチボールの段階から、佐藤義則投手コーチ(60)が付きっきりでアドバイスを始めたのである。
事前に松坂が、「長年の悪いクセが抜けないので、チェックをお願いした」と言うものの、「チェック」という範疇を明らかに超えていた。
変化球を交えながら捕手を立たせて24球、座らせて35球の計59球を投げる間、佐藤コーチが付きっきりで手取り足取りアドバイス。松坂の右腕をつかまえて肘の位置を修正したかと思えば、次はリリースポイントの確認。さらにはセットポジションの背後に至近距離で立って体の開きを抑えるといった具合で、佐藤コーチの“メス”が入るたび、ブルペンにはカメラのシャッター音が鳴り響いた。本格的なブルペン投球初日からプロ1年目のような「指導」を受けては、カメラマンが驚いてシャッターを切るのも当然だろう。
「お前らだって(投球練習を)見てたんだから、あの投げ方がいいかどうかわかるだろ?」とは、練習後の佐藤コーチ。