今季14勝予想のダル 気になる「緻密な新指揮官」との相性
■投手のコンディションには細心の注意
休養タップリ、万全の状態で開幕に臨むダルにとって、今季からチームを率いるジェフ・バニスター新監督の存在もプラスだ。
バニスター監督は長らくパイレーツのマイナー組織を指導。メジャーで指揮を執るのは初めてながら、投手のコンディションに細心の注意を払うことにかけては定評がある。中でも球数には目を光らせる。マイナー監督時代は、先発投手をきっちりと100球で交代させたことがしばしばあった。
100球を超えても続投が珍しくなかった前監督とは対照的。バニスター監督はダルにシーズンを通じた働きを求めている。守護神フェリス、セットアッパーのメンデスら勝ちパターンの救援陣が安定していることもあって、ダルを無理に引っ張るつもりはないという。肩、肘の消耗を避けたいダルにとっては願ったりかなったりの指揮官といえる。
昨季は「弟分」の田中将大(ヤンキース、26=13勝5敗)に成績も話題も後れを取った。その田中が右肘靱帯部分断裂で不安視されているのに対し、自身は万全の状態で開幕を迎える。今季は田中に格の違いを見せつけるはずだ。