ヤクルト新ストッパー オンドルセクの“オレ流”省エネ調整
「ボクはブルペンで40球以上は投げないことにしているんだ」
破格の120万ドル(約1億4000万円)で契約したヤクルトのストッパー候補、新助っ人のオンドルセク(29)がこう言った。
メジャー通算21勝、203センチの長身右腕は8日、3度目となるブルペンで約30球を投げた。「米国にいる時からやってきたこと。向こうでは8~10分という決められた時間の中でブルペンに入る。このルーティンを続けていくつもりだ。投げすぎて状態が悪くなってもよくない。実際の試合で40球以上投げることになったら、それは状態が悪いということだからね」と話した。
高津投手コーチも、助っ人の考えを尊重し、「徐々に良くなってきているし、ゆっくり開幕に合わせてくれたらいい」と言う。米国にいればキャンプすら始まっていない時期だけに、本領はまだまだこれからということなのだろう。
報道陣とも気さくに接し、チームメートとも徐々に交流を広げている。日本の食事は「焼き肉が好きだけど、うなぎはちょっと苦手かも」と苦笑いを浮かべた。
昨季ヤクルトは抑えを固定できず、継投に苦しんだことが最下位低迷の一因となった。マイペースでの調整を認めてもらったわけだから、本番では結果を残してもらわなければ困る。