原監督はカッター絶賛 巨人高木勇人が持つもう一つの“武器”
■恩師もコミュニケーション能力に感心
「最初は線が細くて、食事やトレーニングの指導をしました。『もっと食事にこだわれ』『お菓子を食べるくらいなら(栄養価が高い)黒豆でも食べろ!』と。すると、すぐに黒豆を瓶に詰めて携帯するようになった。ボクに言われたからって、そこまでする選手はなかなかいない。『愚直なまでに素直な性格』です」
食への意識が変わり、体が大きくなったことで最速は153キロになった。
「素直な性格で人と接するのが好き。だから、あいつの周りにはいつも人が集まる。遠征に行った時、高木の周りに人だかりができていた。みんなと談笑しているもんだから、『知り合いか?』と聞くと『いいえ、さっき知り合いました。みんな初対面です』って(笑い)。宮崎に行った時も、巨人の先輩方とコミュニケーションを取って練習していたから、物おじしないで大したもんだと感心しました」(佐伯監督)
練習後は先輩たちが同乗する送迎車を先に帰し、1時間ほどサインをしてから宿舎に戻るのが日課となった。こんなところも「新人離れ」しているともっぱらだ。