山崎裕之氏 「大引、成瀬加入でヤクルト選手の目が変わった」
打撃練習で目立っていたのは雄平だ。投手から転向して5年目の昨季は、141試合に出場し、打率.316、23本塁打、90打点と立派な成績を残した。どのコースでもフルスイングできる打撃は相手投手に威圧感を与える。一緒に見ていた若松元監督は「ファウルで粘ったり、左翼方向へ軽打できるようになれば打率も上がる」と言った。
昨秋、アキレス腱の手術をしたバレンティンは「4月上旬から出られたら儲けもの。中旬ぐらいではないですか」と真中監督はみている。
全体練習が終わっても夜7時ぐらいまで個人練習を続ける選手が多いのは、成瀬、大引の加入と無関係ではないだろう。本社が創業80周年を迎える今年はセ・リーグを面白くするはずだ。
(野球評論家)