生え抜きで唯一FA移籍 駒田徳広氏が語る長嶋監督との軋轢と別れ

公開日: 更新日:

 モヤモヤした気持ちでいる時、駒田が相談した人がいる。藤田前監督だった。

「藤田さんから、巨人を出る決意と根性があるのか、と聞かれました。『あります』と答えた時、気持ちが固まり、巨人から心が離れましたね」(駒田氏)

 FA宣言の前にも後にも、巨人側から慰留の働きかけはなかったそうだ。

 駒田との対応とは対照的に、同じくFA宣言した槙原(寛己=現評論家)には長嶋監督が17本のバラを持って自宅を訪問、慰留した。

「うらやましいとは思わなかった。同じことを監督にされたら、逆に困ったと思います。気持ちは固まっていたから、監督に慰留されてもお断りするしかない。そうなっては監督の顔にドロを塗ることにもなりかねないですから」(駒田氏)

 FA宣言した駒田には、横浜(現DeNA)、阪神、ダイエー(現ソフトバンク)、ロッテ西武から話があった。結局、近藤昭仁前巨人ヘッドコーチが93年から監督に就任していた横浜に入団する。年俸などの条件は横浜が一番悪かったそうだが、そもそもカネが目的の移籍ではなかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…