2度目OP戦も松坂散々 「フォーム修正」と「減量」で板挟み
ソフトバンクの松坂大輔(34)が10日、巨人戦(長崎)でオープン戦2度目の登板。3回64球を投げて3安打3四球で2失点、奪三振ゼロという内容だった。
厳しい寒さの中だったとはいえ、球は高く制球も不安定。初回は無安打で1失点。四球と盗塁、一ゴロで1死三塁とすると、亀井の二ゴロで生還を許した。2回も橋本に中前打を許すと、盗塁と寺内の左前適時打で2点目を失った。ストレート最速は140キロ台前半。当初は4イニングの予定だったが、球数が64球となったため3回での降板となった。
開幕まで残り3週間を切ったというのに、まるで調子が上がらない松坂。キャンプ序盤から取り組む「フォーム修正」がまだ実を結んでいないということがはっきりしたわけだが、実はもうひとつの“課題”もはかどっていない。
「キャンプ前には『体を絞る』と話していましたが、もうムリなんじゃないですかねぇ」
ソフトバンクの関係者がこう言った。9年ぶりの日本球界復帰でチームの話題を独り占めにする松坂は、メジャー時代に最大95キロあった体重をシーズン開幕までに85キロ前後まで落とし、体のキレを取り戻すことを公言していた。ところが、今も明らかに「太め残り」。まだ90キロ台とみられ、目標の85キロはとてもじゃないが達成できないというのだ。