元広島水沼四郎さんは居酒屋店主 ”江夏の21球”を解説も
今年のプロ野球ペナントレースの最大の話題は黒田博樹投手の広島復帰。シーズン中、黒田の一挙手一投足がスポーツマスコミをにぎわすだろう。ところで、その広島が初の日本一に輝いた1979年の日本シリーズで、球史に残る“江夏の21球”が演じられた際のキャッチャー・水沼四郎さん(68)は、今どうしているのか。
「いいタイミングに来たね。まあ、そこに座りんさい」
広島市の繁華街・流川にある飲食店ビル5階の居酒屋「カープ100円食堂」を訪ねると、水沼さんが待っていた。
「いやね、この2月14日に鉄板焼きから、ひと皿100円均一の店に業態変更したばかりなんじゃ。店名も『鉄板焼きラウンジ しろう』から変えたんじゃが、まだ知られとらんけん、常連さんも戸惑うとってね。宣伝してもらうにはちょうどええ、いうわけなんじゃ、ハハハ」
厨房では奥さんの加衣さんが仕込みの真っ最中だ。
「料理は日替わりも含め、いわゆるオフクロの味が50種前後ある。串揚げ、肉じゃが、ホウレンソウの卵とじあたりが評判ええね。他に別料金の裏メニューもあるけ、毎日、準備が大変なんじゃ」