空席目立つのに「満員御礼」 相撲協会の“偽装”はいつから?

公開日: 更新日:

 櫓の上に吊るされた4文字の垂れ幕。相撲ファンなら誰しも見たことのある「満員御礼」の幕だが、空席がチラホラ目につく日も「満員」というのはおかしな話。現在は客席の7割強しか埋まっていなくても満員をうたうこともあるのだから嘘っぱちにも程がある。

 相撲協会がいつから満員御礼を周知するようになったかは定かではないが、明治時代に国技館が建てられた時から行っていることは確認されている。かつてはウソも誇張も一切ナシ。空席がひとつでもあれば、絶対に垂れ幕を出すことはなかった。それが変わってきたのは2000年代に入ってから。若貴ブームが去り、弟の貴乃花(現親方)が一人横綱を張っていた時代だ。

「間違いなく言えるのは北の湖親方(元横綱)が理事長に就任した02年以降です。それまでの厳格な基準をやめ、9割埋まっていれば満員御礼を出すようになった。それがしばらく続き、野球賭博が報じられた10年あたりから8割程度と徐々に緩和されてきた。その揚げ句、八百長騒動が起こった11年の9月場所では75%でも垂れ幕を出してしまった」(角界OB)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード