空席目立つのに「満員御礼」 相撲協会の“偽装”はいつから?
相撲離れが続く中でも満員御礼と偽るのは、相撲協会の「見え」以外の何物でもない。
「もともと相撲の満員御礼は芝居の札止めを参考にしたといわれている。でも、向こうの基準はそれこそ『およそ』。かつての相撲協会の厳格さは、興行の世界では一目置かれていたものですが……」(前出のOB)
近年はやや人気が戻ってきたとはいえ、遠藤は力不足の上、ケガが多い。逸ノ城も大成するにはもう少し時間がかかるだろう。となれば、横綱白鵬の独走はまだまだ続く。最初から勝者がわかっていれば、面白さも半減。再び客足が遠のきかねない。
10日目も豪風を一蹴して10連勝の横綱。先場所も全勝優勝と、今年に入ってから一度も負けていない。今場所も賜杯を抱くようなら、いつか半分空席でも満員御礼を出す日が来るかもしれない。