バットスイングを解析・データ化 さらば“感覚的”野球指導者
16日、ミズノが野球のバットスイングを解析する新システム「スイングトレーサー」の開発を発表した。
同システムはバットのグリップエンドに専用のセンサーを装着してティー打撃を行うと、ゴルフスイングの動作解析のように、ヘッドスピード、ヘッドの傾き、スイング軌道など8項目のデータが瞬時に計測されるというもの。データは専用のアプリで保存できるだけでなく、アニメーション映像などで確認できる。過去と現在のスイングもひとつの映像で比較可能なことから、ミズノの関係者は「アマチュアだけでなく、プロ野球の指導でも活用していただけたら」と話す。
現在でも「ヘッドを少し上げろ」「もっとコンパクトなスイングを心がけろ」と声を荒らげる指導者がいる。こうした曖昧な教えでは選手もどの部分をどの程度修正したらいいかわからない。その点このシステムなら、個人のベストな数値を残しておけば、あとはその数値に戻す作業を行えばいい。
価格はセンサーが3万2184円、アタッチメントが1944円。サーバー使用料は選手用が1058円/月、コーチ用が3218円/月だ。
これで「少しだけバットのヘッドを上げて」というような曖昧な教え方をする「感覚的指導者」は通用しなくなる。