マラソン“1億円”で脚光 競歩世界新の鈴木に「報奨金を」の声
「企業に所属している陸上選手は、そこから給料をもらっている、いわばセミプロです。しかし、日本の選手はなかなか国際大会でメダルが取れない。五輪の女子マラソンで金メダルを取った高橋尚子(シドニー)や野口みずき(アテネ)、北京五輪の男子400メートルリレーの銅メダルは、トラック種目で日本男子初だった。彼らはお金のために走っているわけではないが、素晴らしい結果や、世界記録には陸連が破格の報奨金でしっかり報いるべきです。それがマスコミに取り上げられることにより、陸上界を盛り上げることにもなるわけですから」(菅原氏)
ちなみに陸連はロンドン五輪の際、金1000万円、銀600万円、銅400万円(4位以下もあり)の報奨金を出すと言った。その金額は「来年のリオ五輪で上積みされ、20年の東京五輪では3倍以上になる」と予想するある関係者は、「日本のトラック競技はひどい。お家芸のマラソンも世界で上位争いができなくなった。カネの魔力を借りるのもひとつの手です」と語っている。