セ最多セーブのDeNA山崎 “守護神”の原点になった母への花束
「それでは投げられなかった。今すぐ変えるのは難しい。ステップの修正は課題になってくると思いますが、まずは今のスタイルで結果を残したい」(山崎)
■母ベリアさん
小学校時代に両親が離婚し、2歳年上の姉・麻美さんと一緒に女手ひとつで育てられた。フィリピン出身の母・ベリアさん(45)が言う。
「本当に優しい子です。小さい時は走るのが好きでよく転んでいました。『何事も途中で諦めず最後までやり遂げなさい』とよく話してきました」
中学時代はヤンチャをすることもあったという。
「家の壁は穴がありますよ。でも、私はマイナスには考えなかった。荒れたとも思っていません。外で当たるより家の中でやる分にはという感じで。一人親ですし、いつグレても仕方がないと自分で覚悟していましたから」
帝京高時代は特待生ではなく、ベリアさんが昼夜働いて学費を稼いだ。プロ入り後は毎試合のように球場で山崎の投球を見届ける。山崎は母と姉に本拠地・横浜スタジアムのシーズンシートを2席分、プレゼントした。