全仏8強の錦織が抱える右手の“爆弾” サーブの確率に影響か
手首に関連した気になるデータがある。錦織は今季、第1サーブが向上したと評判だが、意外に成功率が非常に悪い。36試合を消化した時点での成功確率は56%。ナダル(68%)、ジョコビッチ(65%)、フェデラー、マリー(共に63%)と比べてもかなり低いのだ。この日はかなりの格下相手に楽な試合となり第1サーブの成功率は66%だったが、ダブルフォルトが5つ。やはり右手首に何らかの異常があるのでは……という見方もあるのだ。
「準々決勝からは、これまでのように楽な戦いはできない。第1サーブ失敗の原因が腱鞘炎の影響だとすれば、サービスゲームのキープがおぼつかなくなる。第1サーブが失敗すれば、第2サーブでは球速よりリストを使ってボールにスピンやスライスなどの変化をかける必要がある。手首への負担はさらに増します」(前出関係者)
準々決勝の相手は、世界ランク15位で第14シードのJW・ツォンガ(30=フランス)に決まったが、“爆弾”はいつ爆発してもおかしくない。