田口壮氏急浮上も…オリ来季監督候補に挙がる“大物”の名前
「チームをいい方向に動かしていくためには手遅れになることが一番よくない。私がここで身を引くことが、チームが加速するためには一番いい方法かなと思い、自分で決めました」
2日、都内ホテルで開かれたオリックスの緊急記者会見。森脇浩司監督(54)はこう言って目を潤ませながらこの日限りでの休養を明らかにした。
オフに中島、ブランコ、バリントン、小谷野らを獲得。「総額30億円」といわれた大型補強で今シーズンに臨んだものの、チームは開幕直後からつまずいた。5月末には借金が「15」に膨れ上がり、自力優勝も消滅。本人の言葉どおり、自ら身を引く覚悟を決めたのか、フロントに背中を押されたのかはともかく、低迷の責任を取ることになったのは指揮官だった。
当面、福良淳一ヘッドコーチ(54)が監督代行として指揮を執るが、オリックスはすでに水面下で来季以降の新監督招聘に向けて動き出している。
基本線はイチロー(41=マーリンズ)の選手兼任監督案だ。
オリックスの宮内オーナーはイチローにゾッコンで、招聘に向けて数年前から躍起になっている。イチロー自身も「日本に戻るならオリックス」という気持ちが強い。ヘッド格に旧知の仲であるオリックスOBの田口壮氏(45=現野球評論家)を加えてサポートするプランが濃厚だという。