「本当は辞めたいけど」SB松坂の心境を西武時代の同僚“代弁”
「気持ちが切れてしまったのかもしれない」
こう話すのは、西武時代の同僚で評論家の三井浩二氏だ。
5月下旬の二軍戦を右肩痛で回避したソフトバンクの松坂大輔(34)。現在はリハビリ組が練習する西戸崎合宿所すらも離れ、県外のリハビリ施設を転々としている。
冒頭の三井氏は「試合で投げて痛めたわけでもないし、肩自体は軽症じゃないか」と、こう続ける。
「問題は大輔のモチベーションです。そもそも、日本に戻ってきたのはメジャーと違って先発を確約してくれるから。逆に言えば、日本なら先発で結果を残せるという自信があったはずです。それがオープン戦でつまずき、フォーム修正もうまくいかない。静かに練習に取り組めたメジャーでの晩年と異なり、メディアに追いかけられて批判記事も書かれる。縁もゆかりもない福岡では、かばってくれる人もいませんからね。古巣西武に復帰していたら……と、思わずにはいられません」
松坂は高校時代からお茶の間のヒーロー。鳴り物入りでプロ入りした後は先輩や球団の庇護の下、順風満帆なプロ野球人生を送ってきた。それが今や多くのプロ野球ファンから「給料ドロボー!」と罵声を浴び、守ってくれる者も皆無。松坂は3年総額12億円の契約だが、これでは来季以降の活躍も難しい。