HR独走中のヤクルト畠山 “札付き問題児”が“孝行息子”に
ここまで、本塁打を量産しても、「納得する打席は少ない」と謙虚に言っていた。今月2日の楽天戦で2本塁打を放ち、11年以来となる自身2度目の4戦連発とした日も「何で打てているのか、自分でも分析できていない。たまたま打ててるだけ」と首を捻っていた。
が、オリックス左腕の松葉のカーブを左中間スタンドに運んだこの日の一発は、「うまく我慢していいポイントまで呼び込んで打ち返せた」と自画自賛。自分のイメージと結果が合致し始めたのなら、この勢いはまだしばらく続きそうである。
5月に入って畠山を4番に据えていた真中監督は、打線のバランスを考え、先月29日から5番に下げている。だが、ここ5年間のヤクルトには、畠山が4番でチーム最多出場したシーズン(11年=2位、12年=3位)は一度もBクラスがない、というジンクスがある。
ヤクルト浮上の鍵は間違いなくこの元問題児が握っている。