ヤンキース田中が4勝目 粘りの投球が実り味方打線も爆発
メジャーにはケタ違いの打者がいる。
高めクソボールや低めのワンバウンドしそうな球をスタンドに放り込んだりもする。投手がそれなりに良い球を投げようとお構いなし。規格外の技術とパワーを持ち合わせている。
ヤンキースの田中将大(26)が9日(日本時間10日)のナショナルズ戦で20号ソロを浴びたハーパー(22)も、そんな規格外の打者のひとりだ。
ヤンキースが先制した直後の四回2死。田中にしてみれば一発だけは避けなければならない場面で、1ボールからの2球目、真ん中低め150キロのストレートを中堅やや左に放り込まれた。構えたミットよりやや内側に入ったとはいえ、決して悪い球ではなかった。
一発を浴びた田中はマウンド上で、あの球をあそこまで運ぶのかとボー然。しきりにクビをひねっていた。
同点に追い付かれて以降は、ナショナルズのサイ・ヤング賞右腕シャーザー(30)と我慢比べの展開。制球にいっそう気を配るようになったばかりか、投球パターンも変えた。