原監督は坂本に不満…阿部、村田復帰で巨人「4番競争」激化
「(一軍に復帰する阿部と村田)2人がいてくれると大きい。坂本の4番? それはどうなるか。本人次第だね」
17日、東京ドームで練習を行った巨人の原監督(56)はこう言った。
現在の4番は主将の坂本勇人(26)。第82代として66試合中42試合で任されている。打率.266、5本塁打。そこへ、故障で離脱していた阿部慎之助(36)と村田修一(34)が19日の中日戦から復帰することで、坂本の打順降格を示唆。「4番競争」を打ち出したのだ。
交流戦開幕前、「やっぱり長野、坂本。この2人は先陣を切りつつ、大将の役割もして欲しい」とキーマンに挙げていた指揮官はこの日、「キーマンと言った? 長野は最初は良かったんだけど。郡山の西武戦の本塁打は凄い当たりだった。でも、その後は地下に潜っちゃったね」と表現。打率.215の長野も坂本も、要するに物足りないということなのだ。
首痛を抱える阿部は一塁再転向が決定済み。事実上、「打撃に専念」することになる。「一塁・阿部」は開幕から6試合で打率.200だったものの、現在は.280。チーム打率リーグ5位(.238)、本塁打も同トップのDeNAより15本も少ない36本という貧打の救世主にと、指揮官は今季の開幕4番・阿部を大いにアテにしているのである。