阪神狙った大砲に巨人食指…決め手なきセ球団の助っ人偏重
「バッター陣はこのままじゃダメ。ホームランは試合数の半分くらい。半分ってことは1試合に1本出てないということ。そんなプロ野球のチームはないよ」
4月には打線をテコ入れするべく、フランシスコ(28)を緊急補強した。左の大砲との前評判だったが、5試合で打率・167、0本塁打、1打点と全く打てずに二軍降格。その後、背中の張りを訴えて5月28日を最後に試合にも出ていない。完全にお荷物になっている。
23日のDeNA戦に敗れて貯金ゼロとなった際、渡辺最高顧問は、「どうにもならんね。そんなバカな話がありうるということが分かった」と吐き捨てれば、白石オーナーも「肝心なところで一発が出ない。連打が出ない。中軸の力の違いが出てきてしまっているから何とかしないといけない」と、不満を募らせていた。フロントは、手をこまねいているわけにはいかないのだ。
「巨人はフランシスコの失敗もあり、助っ人の調査を継続しているそうだ。補強ポイントになるのは、開幕から不調が続く村田に代わる三塁と、アンダーソンと高橋由、堂上を日替わり起用している左翼。アンダーソンが打率・233、3本塁打と低迷しているだけに、ペゲーロのようなマイナー落ちした長距離打者は、巻き返しを図るために必要不可欠。獲得期限となる7月末までに獲得する可能性はあると思う」(球界関係者)