阪神狙った大砲に巨人食指…決め手なきセ球団の助っ人偏重
■他球団の横やりで吊り上る値段
ペゲーロは阪神だけが興味を示しているわけではない。マスコミ関係者が言う。
「ウインターリーグにスカウトを派遣している球団の多くは関心を持っている。昨年獲得を目指した中日しかり、巨人、DeNAも動向をうかがっている。レッドソックスとマイナー契約を結んだため、トレードマネーを含めて資金は必要になるが、一部では『ある球団が横やりを入れたために値段がつり上がった』という話も聞かれる」
中でも巨人はこのペゲーロを含め、中軸を打てる大砲が喉から手が出るほど欲しい。
交流戦は12球団中11位の7勝11敗で借金4と低迷し、最大9個あった貯金を吐き出して2位に転落。とくに貧打が深刻で、チーム打率.237、233得点はともにリーグ5位。チーム本塁打もリーグ4位の41本にとどまっている。パの本塁打王が20本を超えるレベルで争われているのに、巨人のチームトップは長野の6本。いかにも迫力に欠ける。
原監督が最も不満に思っているのもこの点だ。先日も系列スポーツ紙のインタビューでこんなことを言っている。