大谷も真っ青…メッツ新人左腕マッツが“二刀流”で大活躍
メッツにとんでもないルーキーが現れた。28日のレッズ戦でデビューした左腕スティーブン・マッツ(24)だ。
ダブルヘッダーの2試合目に先発して7回3分の2を5安打2失点に抑えて勝利投手に。最速155キロをマークした。これだけでも十分、合格点だが、投球以上にファンを沸かせたのは、その打撃。
左投げ右打ちという独特のスタイルもさることながら、3打数3安打4打点。腰の入った力強いスイングは野手顔負け。エンドランのかかっていた2打席目、同点の五回無死一塁ではガラ空きの三遊間を狙い打ってチャンスを広げ、勝ち越しにつなげた。投手がデビュー戦で4打点をマークしたのはメジャー史上初だ。
マッツは09年のドラフト2巡目指名でメッツに入団。今季3Aで15試合に登板して7勝4敗、防御率2.19の成績が認められ昇格、初戦から投げて、打って首脳陣の期待に応えた。
試合後、きょう気に入ったのはどの部分かと聞かれると、ニコニコしながら「(投げるのと打つのと)両方に決まってるさ」と答えた。
左投げ右打ちといえば、投手で148勝、打者として1シーズン7本塁打を記録したマイク・ハンプトン(アストロズ、ブレーブスなど)が有名。日本では大谷の二刀流が注目されているが、メジャーでも楽しみな若手の誕生だ。