河野氏は16年の五輪招致に失敗。戦犯のひとりとして評判を落としたという。
「それが翌年にはJADA(日本アンチ・ドーピング機構)会長になり、11年にはJSC理事長です。組織をまとめたり、交渉事に長けているわけではない。JOC内部でも能力を疑問視する者は多い。一方で上昇志向が強く、日本体育協会と日本ラグビー協会の会長だった森(喜朗)さんとのパイプを太くしていった。そういう面ではなかなかのやり手です」(前出関係者)
東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森氏は、新国立競技場のコストなんてこれっぽっちも頭にない。JSCがイケイケでやってきた理由がよくわかる。