甲子園“激戦区”も今は昔…神奈川県予選レベルダウンの正体
「神奈川県が高校野球激戦区と呼ばれたのは、つい最近までですよ」
こう話すのは神奈川県の高野連関係者。かつては横浜高校を筆頭に、東海大相模、慶応、桐蔭、横浜隼人などの強豪校がひしめいていたが……。
「確かに激戦は繰り広げられていますが、果たしてレベルが高いかどうか……。ひとつは横浜高校のレベルダウン。剛腕の小倉部長が退部し、渡辺監督も今季限り。だから、選手集めも昔のようにはいっていない。神奈川県の強豪校は『打倒横浜』を掲げて追いつけ追い越せと切磋琢磨してきただけに、肝心の目標が凋落してはそうした相乗効果も落ちてきています」
理由はもうひとつある。
「東海大相模の1強になりつつあるからです。選手集めにはカネがかかる。打倒横浜時代は何とか頑張っていた周辺高校も、東海大相模を倒すだけの体力はもうない。県内の中学生も、『甲子園に出るなら東海大相模。進学できなけりゃ他県の高校に行く』という子が多い」(前出の高野連関係者)
神奈川県で期待していいのは東海大相模が出てきたときだけか。