男子100m背泳ぎの入江陵介は6位惨敗 リオ五輪に黄信号
ロンドン五輪銅メダリストの低迷が浮き彫りになった。
水泳の世界選手権は4日(日本時間5日未明)、男子100メートル背泳ぎなどが行われ、ロンドン五輪3位の入江陵介(25)が53秒10で6位に終わった。
前回大会では100、200メートルとも4位に終わり、復活を期して臨んだ今大会。最初の種目である100メートルは後半の追い上げがきかず、優勝したミッチ・ラーキン(オーストラリア)とは1秒近くも離されてゴールした。
レース後の入江は「集中してやり切ったので、ただ弱いなという感じ」と自らの不甲斐なさを口にした。
今回の惨敗で入江のリオ五輪出場は厳しくなってきた。日本水連は今大会の結果を受けて来年のリオ五輪の派遣標準記録を設定する方針だ。全種目での表彰台を狙う日本は毎回、ハイレベルなタイムを設定する傾向にある。前回のロンドン五輪の派遣標準記録は54秒09。今回の入江はクリアしたものの、メダルライン(52秒59)はもちろん、入賞ライン(53秒06)にさえ届かなかった。水連は前回を上回る派遣標準記録を設定するとみられるだけに、入江のリオ五輪出場は現段階では絶望的だ。
入江は「あさっての200メートルに向けて切り替えたい」と話したが、得意種目で復活をアピールできるか。