東アジア杯連覇消滅 「Jリーガー」では代表の底上げにならず

公開日: 更新日:

 今大会の北朝鮮代表と韓国代表は、選手のレベルもチームの完成度も低く、目に付いたのは「勝利への執着心」だけだった。しかし、その部分で日本は見劣りし、それがスコアとなって表れた格好。これも昔からいわれていることだが、メンタルの弱さを克服しない限り、いつまで経っても日本は、世界と伍すことはできない。

 技術の面でも、日本の選手たちに見るべきものはなかった。北朝鮮戦も韓国戦もミスのオンパレード。韓国戦の前半中盤、右サイドでボールキープのFW永井謙佑が、走り込んだMF山口にパスを送ろうとしたが、ミスキックで山口の後方にパスを出してしまった。後半序盤には、GK西川周作からパスを受けたDF槙野智章が、左サイドにパスを出そうとしたが、フリーの状態でミスを犯してしまい、ボールはサイドラインを越えた。同じようなミスを左SB太田宏介もやらかした。

 釜本邦茂氏(メキシコ五輪得点王・日本サッカー協会顧問)がこう言う。

「ここ数年来、韓国代表選手は技術的な進歩が感じられず、欧州リーグで通用するのか、といわれると疑問符が付く。そんな韓国に勝てなかった日本の選手たちは、ゴールを決めて勝利するためには、どんな工夫をすればいいのか、もっともっと考えないといけない」

 韓国と引き分けた時点で日本の連覇の可能性は消えた。しょせんは東アジアの覇を争う大会である。そこでモタモタしているようでは、日本サッカーの先行きは暗い。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…