野茂以来の快挙! 岩隈が“雑音払拭”のノーヒットノーラン
マリナーズ・岩隈久志(34)が12日(日本時間13日)のオリオールズ戦に登板し、日本球界も含めて自身初の無安打無得点を達成した。116球を投げ、3四球、7三振で4勝目(2敗)をマーク。日本人投手では野茂英雄(ドジャースなど)に次いで2人目の快挙だ。今季はジャイアンツ・ヘストン、ナショナルス・シャーザー、フィリーズ・ハメルズ(現レンジャーズ)に次いで4人目のノーヒッターとなった。
13年の2冠王(本塁打、打点)である主砲デービスを中心とした強力打線に最後までつけ入る隙を与えなかった。立ち上がりから多彩な変化球で相手打者を翻弄し、スコアボードに「0」を連ねた。
抜群の制球力から「コントロール・アーティスト」の異名を持つ右腕が唯一のピンチを背負ったのは2点リードで迎えた四回だった。この回、先頭のマチャードに四球。2死後、リーグトップの31本塁打を放っているデービスも歩かせ、同点の走者を背負ったが、続く5番パレデスを空振り三振に仕留めて切り抜けた。
8回を投げ終えて球数は107。マリナーズでは12年にエース右腕のF・ヘルナンデスが達成して以来の無安打無得点に地元ファンの期待は高まった。スタンドから「ノーヒット・ノーラン」の大合唱の中、九回のマウンドに上がった岩隈は先頭のローを三邪飛に仕留め、マチャードを三ゴロ。最後はパーラを中飛に打ち取ると、両手を突き上げガッツポーズ。マウンド上でナインに囲まれ、頭を叩かれるなど手荒い祝福を受けた。