日本選手放出情報…岩隈、上原らの移籍はどこまで現実味?
7月末のトレード期限を前に日本人選手の周辺がかまびすしい。
今季は田中将大(26)のヤンキースを除き、日本人選手所属のチームがこぞって低迷。ポストシーズン進出争いから脱落しかけているだけに、主力級の日本人選手が他球団の若手有望株との交換でトレードに出されるという米メディアの報道が絶えない。
「CBSスポーツ」(電子版)は10日、マリナーズ・岩隈久志(34=1勝1敗、防御率5.22)のトレード情報を掲載。一昨年のオフからカノ二塁手(前ヤンキース)、クルーズ外野手(前オリオールズ)と大型補強を繰り返しながら、10日時点で首位アストロズとは8ゲーム差のア・リーグ西地区4位と低迷しているため、「岩隈ら主力選手の放出に踏み切る」と報じた。
ア・リーグ東地区最下位のレッドソックスでは守護神・上原浩治(40=2勝3敗22セーブ、防御率2.45)、ナ・リーグ東地区4位のマーリンズではイチロー(41=打率2割5分3厘、1本塁打、11打点)の放出情報を地元メディアなどが伝えている。
岩隈は13年に14勝(6敗)を挙げ、サイ・ヤング賞の最終候補3人に残った実績の持ち主。4月には右広背筋を痛めて故障者リスト(DL)入りしたが、11日のエンゼルス戦では8回を3安打無失点で今季初勝利を挙げて復活をアピールしたばかりだ。例年はシーズン終盤に息切れするとはいえ、今季は3カ月近くDL入りしただけに余力タップリ。後半戦の活躍が期待できる。