「緩急より強弱で」 権藤博氏がマー君の“一発病”克服に処方箋
打者が強振してくるメジャーではよりスプリットが効果を発揮し、いきおいこれに頼ってしまうことになった。昨年4月のある試合でのスプリットの割合は全投球の28・7%に達したというデータもある。結局、それが田中の右ヒジに負担をかけ、靱帯部分断裂という大ケガにつながってしまった。スプリットはヒジを消耗するだけでなく、強弱の細工がしにくい球でもある。原点に戻って本来の真っすぐとスライダーを中心とした投球に強弱をつければ、一発病は克服できる。
(野球評論家)